| ぽろりん♪'s profileMY diary since Jan 2005...PhotosBlogLists | Help |
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May 30 穏やかな週末なぜか土曜の朝は両国にいた。
大江戸線のホームに行くと、乗り入れてきた電車から、力士が2人降りてくる。
電車にのって移動するような力士だから、知るはずもない。
それにしても、でかい。
せっかくなので、上野まで出て、33年ぶりに来日した レオナルド・ダヴィンチ の『受胎告知』を観にいく。
予想を上回る混み具合、意外とあっさりと順番が訪れ、思った以上に小さな絵だった。そんなもんだ。
朝ごはんを食べていないことに気がつき、当初の予定だった「フランスパンでブランチ」企画は
耐え難い空腹を理由に、焼肉ランチに急遽変更された。
上野の駅に、うってつけの韓国焼肉屋を発見。コンセプトは、おいしそうじゃなくていい、オーラ出てなくていい、
高くなくて、新鮮でなくて、普通のお店であればいい。がっつりとお肉が食べられればそれでいい。
完璧なまでのお店チョイスに大満足して、次は浅草・合羽橋道具商店街へ。
料理の仕事をしている頃はよく訪れた。行くとやっぱり目移りして、
あれこれ覗いて行きたい衝動に駆られる。
目的のものを調達し、焼肉ビールの酔いも回り、ヘロヘロのまま、いつもの街へ。
お気に入りのコーヒー屋さんから回って、鯛焼屋さん、いつものスーパー、そして帰宅。
普通に、普通のものを作って食べるのが目的だった。
それでも「アスパラって今が旬だよね」とまたまた分かったようなことを自信満々に言う相方のリクエストに答え、
アスパラ料理を三種。
最初は、まさに今が旬のジューシーなアスパラを、グリルで焼いてみる。
塩だけで食す。じゅわっとアスパラからしるが出て、たまらない。
「ぽん酢もおいしいよ」はりきってお皿に出すも、どんがらがっしゃん・・・こぼしてしまう。
今日は完全に脇役に徹することにしているらしい相方は、いつものようにやってくれた。
そしておとなしく、パルミジャーノをおろし始めた。いつものように、単純作業担当を淡々とこなす。
今日のメインはある意味で次。先日いつものバーで佐藤さんが作ってくれた、
スペインの恵盛りだくさんの、生ハムサラダだ。
おいしさに感動した後、作ってみたくなり、相方にも食べてほしくなり・・・
ポイントはドレッシング。塩・コショウ・ビネガーそして上質なオリーブオイル。これだけを、
レタスとたまねぎをスライスしたサラダ(カット野菜で十分)これにアスパラを加え、
よく、まぜて馴染ます。これがポイント。
あまたあるドレッシングの存在を否定する気はないけど、
基本的なこれらが入っていれば、十分だと思う。
シンプルだけど、小技を効かせたサラダ。これにオリーブをちらし、生ハムをちらし、薄切りパルミジャーノをちらし
お酒飲め用サラダの完成。あぁ、美味。
すっかり酔っ払って、先日お弁当で残った八つ頭のコロッケを冷凍してあったので、揚げてみる。
もうジャガイモのコロッケは食べられないね。相方は、八つ頭はコロッケ用の素材だと思い込んでいるだろう。
最後はパスタでしめる。
アスパラを歯ごたえが残る程度にさっと茹でておき、エリンギとにんにくを炒めておき、
鶏がらスープでソースを作り、パスタと和え、最後にパルミジャーノをふりかける。隠し味に醤油を。
「うまそー」スキップ踏んで冷蔵庫に冷えたビールを取りに行った相方が、
「すごいものを、見つけてしまった・・・」
ニヤニヤしながら帰ってきた。
「ベーコン・・・」
へ!?せっかく買ったのに、忘れたの、わたし!?
「えーん。」
涙ぐむ相方。この人はスーパーに入るや否や「ベーコン買おう、ベーコン買おう♪」と騒いでいた。
野菜売場でも、鮮魚売場でも、ずっとベーコン、ベーコンと言っていた。
そして、精肉売場でさっと選んでかごに入れたのに、
忘れちゃってごめんね。
でも、
「アスパラの繊細さが、ベーコン入れちゃったら分からなかったね」
いいわけクイーンの私の性分が、感染したみたいだ。
いいわけする気はないけど、この日のパスタ、ベーコンなくとも、正直ここまでいい味出せるとは。驚き。
夜は鯛焼きとコーヒー、お気に入りの街ですべて調達した、おいしいもの三昧。
この街は、レストランより中食(持って帰って食べる食事)が充実しているように思う。
スーパーの野菜のロットも大きい。調味料も豊富。レトルトは不十分。冷食も少ない。
料理好きが、集まる街なんだと思う。だから、よっぽど自信のある店しか出店できない。
もしくは、その逆ね。開き直りか、勘違いか、頑固か。話わき道にそれました。
いずれにしても、おうちでのんびり、よい週末でした。
May 19 スペインの宝石箱のような・・・荷物をまとめ、パソコンを落とし、さぁ帰ろうとかばんを担ぐと、
いつものヤツから、不毛なお小言続くこと小一時間。
ホント、不毛。人のやる気を削いで、何か得をするのか。
湘南新宿ラインで新宿駅に着くまでお小言は続く。
ちんでちまえ。オヤジ狩りにでもあってボコボコにされて、身包み剥がされるがいい。
もともと、今日は寄っていこうかなと思っていたいつものバーに、
飲まなきゃやってられない気持ちで到着。
終電があるので1時間もいられない。これもアイツのせい。
もっとゆっくりしていこうと思っていたのに。
バーに着くと、知った客は一人もいない。男二人連れが三組。
ホモバーに、なっちゃったの??佐藤さん。佐藤さんは黙々と働く。
「今帰り?遅いね。仕事どう?慣れた?」
「いや、大変。」
佐藤さんは自分でふっておいて、それ以上絶対に聞かない。
楽しい話で気を紛らしてくれるわけでもない。
黙って、オーダーした生ビールを持ってきてくれた。
見たこともないような極上の泡がグラスから隆起し、こちらを挑発していた。
「樽替えたばかりだから、フレッシュだよ」
お疲れさんとだけ言って、グラスをコースターの上に置く。いつものように1杯目が始まる。
美味い。美味すぎる。エビスのコクそのままで、それでいてフレッシュ。
当たり前だだけど、しっかりとした冷え感はさすがバーの味。
あっという間にグラスは半分になり、お昼にソイジョイを齧ったきり何も食べていないことに気がつく。
「お腹すいたー。あ、新しいサラダ?あれちょうだい」
あまり更新されないおすすめ黒板に、前はなかったサラダを発見。
さらにその下に、黒板にはめったにお目にかかれない(5年間で初めて)おすすめシェリー酒が書いていある。
すすめ下手の佐藤さんは一緒にオーダーしてほしいと書かない。
なのに黒板にサラダの真下にちょろっと書くなんて、ホントにお奨めなんだろう。
2杯目はシェリーにしよう。サラダを黙々と作る佐藤さんに告げ、エビスをいとおしい気持ちで飲みほした。
サラダより先に届いたスレンダーグラスに入ったシェリーは、シェリーにしては透明度が高く、若い繊細な味がした。
ティオペペを基準にマトリックスで表現すると、「軽い」「繊細」のほうに位置する。
「こんなシェリーもあるんだねー」
「びっくりでしょ。でもシェリーの骨はしっかり主張してる」
単にライトに飲みやすくしただけのを店に置かないところが、さすが佐藤さん。
「この間、銀座ですごいジンを飲んじゃったよ。『Beefeater Crown Jewel Premium Gin』」
「あー。飲みやすいよね」
「ビーフィータならって調子に乗って頼んだら、その前にあれこれ飲んでただけに、やられたね」
「50度あるからね。ジンってさぁ、気がついたら、開けてはいけない扉を開けちゃってるよね」
「そうそう。そもそもただ酔っ払っただけじゃ、その扉は見えてないんだよね」
「俺もジン、好きなんだけどなー。なかなか飲めないよ」
開けてはいけない扉かぁ・・・言い得て妙。
そんなこと言ってる間に、サラダ到着。
「すごーい!!好きなものだらけ!お酒飲みなさいっっって言わんばかりのメンツだね!」
「新しいシェリーが出た記念に、ちょっと贅沢なサラダ」
やっぱり!一緒にオーダーして欲しかったんだね。
レタスにはしっかりと塩・コショウ・そしてたっぷりの上質なexヴァージンオリーブオイル。
その上にスペインのハモンセラーノ、ブラック&グリーンオリーブ、ホワイトアスパラ、粗削りパルミジャーノ、そして、
「この枝つきの実は、なに??」
「ケッパーだよ。サーモンの上にのっている。おいしいでしょ」
おいしい。こんなに大きな、味のあるケッパーは初めて食べた。
サラダのトッピング、シェリー、スペイン三昧。
心は2ヵ月前にトランス。
マドリッドを抜け出して、アンダルシアのコルドバへ向かったRENFEと呼ばれる特急電車の車窓から見た、
枯れたぶどう畑。あそこでとれたぶどうでシェリーが作られてるんだわ・・・
気がつくと、最初のシェリーを飲み干していた。
「次飲んだら帰らなきゃならないんだけど、どんなシェリーにしようなか」
うんちく語っても覚えてないことをよく知ってる佐藤さんは、前のシェリーとの違いを簡単に説明し、
グラスを交換した。
「色がぜんぜん違う!濃厚!」
マトリクス的には「重い」「濃い」だろう。
「それでもサラダは負けてない。すごい」
佐藤さんは照れてグラスを洗いはじめた。
なにを話すわけじゃないけれど、おいしいお酒とおつまみと、
ずっと変わらない、入っていきやすい、出て行きやすい空間に浸ることで、
仕事によるやり場のないストレスを、
「しょうがないこと」「お酒を飲むために頑張っていること」と割り切れる。
今日もありがとう。
May 13 銀座は大人の街ですなんと2週続けて、最高においしい焼鳥を食べに出かけたのです。
執念深いわたしは、GW初日相方の体調不良のため、目の前でおあずけくらった、
ぼんじりと手羽先のことが忘れられなくて、連休中もことあるごとに相方をなじり、
「ブログにまで、書くかなぁ~」
と、申し訳なさそうにしょげしょげしていた。なので、
「元気になったんだから、リベンジよっ」
ふたたび、オヤジの聖地へ出かけた。
おまかせコースでささみにはじまり、レバー、はつ、つくね、かわ、うずら、ねぎま・・・
1週間前に食べたのに、飽きるわけのないおいしさ。
相方もおいしそうに小気味よくビールを飲み干す。
やはり健康は何事にも替えがたい。神様ありがとう。
そして、待ちに待ったぼんじり、そして手羽先。
ジューシーで、泣きそうにおいしかったのです。
体中が炭焼き臭くなったでしょうが、ちょうどお腹も一杯になったので、
散歩しながら銀座のバーへ。久しぶりだなー。
おつまみ1品、そして〆に炭水化物を1品と決めていたのに、
チョコレートまで頼んでしまう。おいしいんだよなー。
そしてビールの次に頼んだもの。
「コアントローを使って、男っぽいカクテル、女っぽいカクテルをください」
なんだか、カクテルを分かったようなこと言っちゃって。
コアントローはGWに多摩の秘境イタリアンで教えてもらった食後のリキュールだ。
女カクテルはロンググラスで作った、グレナデンシロップと合わせたソーダ割、
男カクテルはブランデーベースのズキーンとくる挑発的なショートカクテル。
どちらもおしゃれで美味、銀座の味。
すでに結構飲んできていたので、回る、回る。
調子に乗って、有名なジンの王様バージョンに手を伸ばし、
とんでもないことに・・・
翌朝は肉体だけは電車にのり、魂はベッドの中。
あぁ・・・それでもお酒が回りすぎてないのは、上質なお酒のせいかしら。
東京駅で相方に買ってもらったと思われるブレスケアを8粒飲んで、
カタチだけは凛として出勤。
お家でまったりもいいけど、たまにはお外で気取って飲むのも悪くないよね。
今週は、どこへ行こう?
GWのごはん 5日目~ピクニック!?GW最終日。
メインイベントとして最後まで温めておいた、「公園にお弁当持って出かけ、ビールで乾杯→昼寝」企画。
企画が決まった直後にスーパーで「お惣菜盛り合わせ9種」というのを買い込み、
「空き容器をお弁当に使おうと思ってね♪」と、得意顔。妙に気が利くと思ったが、
「フタはどうしたの?」の指摘に、あわてて燃えないごみ袋をひっくりかえす、やはり抜け抜けな相方。
それにしても容器のおかず入れは9種類。
そんなに作るの!?うそ。。。。
ちょっとずついっぱい種類を作るのって大変なんだぞ。
大変な課題であればあるほど、腕が鳴るってもんです。
・味醂干・・・私が頭痛で死んでいた時に相方が買ってきてくれた残りが冷凍庫に入っていたので、焼いてみる。若干焦げ気味。
・たこさんウィンナー・・・かわいいお弁当に恵まれなかった相方、憧れていたらしい。おいしくは、ないが。
・八つ頭のコロッケ・・・冬にたくさん煮てしまった八つ頭を冷凍保存しておいたのを、解凍して潰す。
ハンバーグの残りの牛乳とバターで固めのベシャメルを作って、以前買いすぎてしまった某有名店のメンチカツを
冷凍しておいたのを解凍して潰して入れる。
・卵焼き・・・ステキな七つの出汁で作った甘めの卵焼き
・唐揚・・・以前パエリアを作ったとき残った鶏の手羽元を解凍して骨を除き、丸めてから揚げにした
・うどの天ぷら・・・春の香りが欲しくて穂先だけ揚げる
・ハンバーグ・・・初日お弁当用ミニサイズを作っておく。アボカドソースには、ごましゃぶだれを隠し味に。
・せりの胡麻和え・・・おばあちゃんと幼稚園の頃摘みに行ったせりで作った胡麻和えの味を30年の月日を遡って再現。
・なすの煮びたし・・・冷凍庫に保存しておいた、以前相方が作ってくれた鯛の煮物のにこごりで味をつける
・おにぎり4種(しゃけ、めんたいこ、こんぶ、うどみそかつお) 海苔は別添
我ながら、カンペキなお弁当でした。
お花見の時、ちあき嬢からもらった木のお箸も持ちました。
レジャーマットだって随分前に買いました。
ビールを冷やしてもっていく保冷剤もいっぱい貯めました。
相方の体調もよくなりました。
いざ 出発!!!!
しかし外は雨・・・しかも寒い。
相方はiモードで一生懸命、インドアでお弁当を食べられそうな場所を探してくれました。
妙案として、特急電車にとりあえず乗車して、往復2時間くらいで帰ってこられるところまで行き、
車内でお弁当食べてビール飲んで帰ってくる説がもっとも妥当かと思われ、
お弁当もってスニーカー履いてみどりの窓口まで行き、時刻表を見て出発時刻を確認すると、
「電車賃、高くね??」
と我に返りました。往復二人で1万円弱。後日おいしいものを食べに行くことに使ったほうが、はるかに幸せです。
冷静になってみどりの窓口を後にし、晩ごはんの餃子の挽肉の売っている、松坂牛専門店に向かいました。
お弁当を持って、レジャーマットももって、スニーカー履いて、ビールとワインも買って・・・
そのまま帰宅。。。。。
じゅうたんにレジャーマットを敷いて、座り、ビールで乾杯。かな~りおマヌケ。
う~ん・・・昨日までは快晴だったのにぃ・・・
運動会の子供のように、嬉しそうにお弁当をほほばる相方。
なんだかんだで楽しいピクニック♪
夜は餃子を作りました。
1年前に初め作ったときは「お肉で遊んでるの?」と言いたくなるくらいぐちゃぐちゃに作ってくれた相方。
この日は最初の1個、2個は「これは、耳?」って形になってしまったけど、
だんだん、上手にヒダヒダをつけられるようになった。
焼色を付けた後、蒸焼にする水に片栗粉を加えたら、ぱりっぱりになりました。
余ったのは冷凍しておいて、水餃子でも作ろうね。
うどの皮で作ったきんぴらにびっくりする相方。うどってこうやって食べるんだよ。
食べて、食べて、食べつくした、飲んで、飲んで、飲みまくった、幸せごはんなGWでした。
次は何を食べようか??
May 07 GWのごはん 4日目~②東京穴場スポット夜は下北沢へGO.
ずっと目を付けていた、老舗のシチューやさんへ行ってみる。
以前いい香りに吸い寄せられるように発見したシチューやさん。
2回予約が空振りし、ようやく実現。
メニューをみる。ボロボロのメニューには、シチューとサラダ、パン・ごはん、ビールにワイン、そしてシャーベットしかない。
すごい自信だ。アドレナリン上がってくる。
デミグラスソースのシチューとクリームシチューを1種類ずつオーダー。
小さい土鍋にグッツグツ煮込まれて到着。仕込みは大量にするけれど、
オーダーが入るごとに最後に丁寧に仕上げていることが伝わってくる、きめ細かな仕事に感動。
シチューってめったに作らないのね。めったに外で食べないし。
こういうシチューが「おいしいシチュー」って知ってしまっているから、
おいしくできないって分かってるものは、作りたくないのね。
だって、これを家で作ろうと思ったら・・・大変よ。
やはり家では気軽に作れて簡単でおいしいものに限るよね。
また、バゲットがかりっと焼いてあっておいしいのね。
お皿舐めたネコ並に、キレイにたいらげた。
デミグラスソースのシチューを追加しちゃったり、赤ワインをボトルで頼んじゃったり。
大満足のまま下北を後にし、池袋のお気に入りのスパへ。
館内がミントの香りに包まれる、ステキな空間。
初めて訪れた相方は迷子になった上携帯をロッカーに忘れてきてしまったりハプニングはあったものの、
お風呂上りのビールを楽しんだ。
向かいのビルの青い夜景がきれいだったので、
ブルー色したカクテルを頼んでみる。
深夜に小腹がすいたので、ばんからラーメンに入ってみる。
ふつうにおいしい。
東京は予想通り人もまばらで空いていた。
GWのごはん 4日目~①カルボナーラ秘境のイタリアンで夢のような時を過ごした翌朝、
前回ほどお酒が残っていなかったため、近所のスーパーへ買物へ。
お昼は相方がカルボナーラを作ってくれるという。
前回の奇跡の料理人劇以来すっかり自信をつけた”新・料理人”が、ふたたび腕を振るうという。
今回は脇役に徹するべく、静かにパルミジャーノをおろしてみる。単純作業担当も悪くない。
にんにくを厚めにスライスし、たっぷりのオリーブオイルに入れ、じっくりと火を入れる。
厚めに切ったベーコンも加え、しっかりと火を通し脂を出してから、白ワインを注ぎいれる。
と同時に別鍋でパスタをゆで始める。今日は湯で時間9分のスパゲッティーニ。
「しっかりとアルコール臭を飛ばしてね」
「どうしてここでお酒を入れるの?」
わたしが何となく習慣と経験と常識で身に付けてきたことに、いちいち理由を求める相方を、
時々鬱陶しく思うこともないわけではないが、
子供の心を忘れない、すごくピュアな部分も持ち合わせいることが羨ましくなり、
わたしも好奇心を放っておかなかった子供の頃に返ったみたいな気持ちになる。
「お酒を入れると素材の臭みがなくなって、アルコール臭を飛ばせばお酒の持っているコクだけが残っておいしくなるのよ」
ぶどうのコクだけを封じ込めて、生クリームを注ぎ、弱火にする。
「どうしてもうパスタを茹でるの?トマトのパスタのときは、ソースを仕上げてからゆっくりパスタを茹でたのに、今日は早くない?
まだソースが出来上がってないのに。」
ダメなものはだめだって決まってるの。考えもしなかったよ。生クリームは再沸騰させてはいけないの。なぜなら・・・なぜだ。。
「乳製品は熱したり冷ましたりすると、油分が分離しちゃっておいしくなくなるの」
相方は納得して静かにソースをかき混ぜ、塩コショウで味を調える。
程なくしてパスタが茹で上がり、お湯をよく切ってソースと絡める。
「どうしてお湯を切るときと切らないときがあるの?」
「茹で汁をソースにしていないでしょ。なるべく薄めたくないからだよ」
相方は納得してパスタをソースをトングで絡め始めた。味見して、塩コショウさらに加える。
火を消して、卵黄を1個落とし、パルミジャーノをたっぷりと振りかける。
そして最後にカルボナーラ所以のあら挽きブラックペッパーをガリガリッとする。
「どうして最後にガリガリッとするの?」
待ってました!
「元素記号で”カルボ”って何?」
「"C" 炭素」
「炭素→炭→黒いプツプツ→コショウ コショウを炭になぞらえて、カルボナーラは”炭焼き職人”って意味なんだよ
だから最後にガリガリッとしないと、カルボナーラって言わないの。」
相方、激しく納得したご様子。
出来上がり。食す前から二人して、間違いないお味を確信。
一口食べて、激しく納得。自分が作ったよりもおいしいぞ。
濃厚、クリーミー、パスタの塩、ソースの塩、にんにくの塩、全てのバランスが絶妙。
「どうして?どうして?」に誠実に応えた甲斐があった。お母さんの気持ち。
「どうして?」を「うるさいっ」と叱責してしまったら、それ以上知ろうって気持ちがなくなっちゃうもんね。
それにしてもちょっと前まで包丁を持つと血まみれになりかねなかった人が作ったパスタとは思えない。
ここまで料理に興味を持ってくれるなんて嬉しいよ。一緒に作るのは、一人で作るのより何倍も楽しい。
それにとってもおいしかったにょ。
GWのごはん 3日目~秘境のイタリアン朝から目覚めがいいので、ヨガに勤しむ。今日は”Hollywood YOGA”の日。
「わー、そんな格好、俺にはできないなー。体硬いもんなー」感心する相方。
昨日よりはだいぶ良くなったみたいだけど、大事をとって病院に連れいていく。
こんな近くにちゃんとした病院があって、本当によかった。
病院のくせに、スタバが入っている!すごい。
休日なので一般の入口は開いてなく、『救急救命センター』というところに行けと指示が。
救急でも救命でもないんですけど、申し訳ないですね、という気持ちで裏口へ回る。
休日だというのにけっこう賑わう病院。老若男女病気や怪我にお休みは関係ない。
診療開始から30分経過して、のんびり屋の相方がのーんびりと待っているのに業を煮やした私が
「まだですか!!??」と様子を見に行ったのと同時に、
太った先生が相方の名前を呼ぶ。意地悪そうで相方は気に入らなかったらしい。しぶしぶ先生についてゆく。
10分もしないで、戻ってきた。ちゃんと診てもらえたのだろうか。
わたしの風邪とは違った薬を処方してもらい、ま、大丈夫でしょうと、帰された。
家に帰って大急ぎで昨日仕込んだお菓子を焼き、
秘境のイタリアンレストランのご夫妻へのお土産を作った。
電車に乗ること1時間。
例によって爆眠していると、ポンポンとヒザをたたく相方。
「乗換の駅だよ」
すごく得意げな顔。おぉ!珍しく気の回る行動にちょっと感心するも・・・
ひとつ手前の駅じゃね??
慣れない行動はやはり裏目ってしまった冴えない相方。
しかしその方があなたらしい。
ひとつ手前じゃなく、3つ、4つ手前だったら、グーで殴っていたかもしれないけどね。
終点の駅に到着。東京とは思えないのどかな田舎。
9月、12月ときて、ここを訪れるのは3度目。
春のメニューはナンだろう♪楽しみ。そして、我が家へようこそ!といった接客がわざとっぽくない、
ご夫妻に会えるのが嬉しい。
相方は意地悪デブ医師の処方した薬が効いたのか、みるみる良くなっていている。さすが有名私立大学病院だわ。
メニューのないこの店について、スリッパを履き、ご機嫌。
しかもこの晩は私たちで貸切。わーい。いつもの7品コースが始まる。
1・鰹のカルパッチョ・・・正直、どこでいただいても「おいしい」と思えなかった。けど、それを払拭してくれた。
鰹の取扱いもさることながら、塩がぴりっと効いていて、ものすごくメリハリがある。散らした松の実も、さっき炒ったってかんじ。
最初に来た時、最初の一口で、このお店が気に入ってしまった理由を思い出した。この塩加減のメリハリ。。。このお店の方は、
食事と同じくらいの絶対値で、お酒も好きに違いないってこと。あぁ・・・2品目が待ち遠しい。
2・野菜のポアレ・・・私たちは、おいしいものをいただくとき栄養のバランスを全然考えていないので、とかく野菜不足になりがち。
というか、言い訳させてもらうけど、野菜をおいしく調理できる人って肉や魚のそれより、圧倒的に少ない。
味付けそのものよりも、食感がおいしさを左右する。かく言うわたしも野菜料理は苦手。火入れがめちゃくちゃ難しい。
しかし、ここのシェフは見事に8種類の野菜を、それぞれのいいとこを最高の状態で出してくれる。
「野菜と会話しながら料理しているのね」我ながら、言い得て妙。
わたしは蓮根の絶妙な火入れに、相方は葉たまねぎの甘みに、感動して言葉を失った。
3・春のグラタン・・・たらの芽、ふきのとう、独活・・・大好きな春野菜たちが勢ぞろい。チーズとホワイトソースのレベルの高さは言うまでもなく、
イタリアンに日本の誇りである春野菜を、見事に表現している。グラタン史上最高得点をつけたい。
4・春キャベツのスープ・・・またまた春の誇りである優しい春キャベツを、丁寧にとったコンソメで割ってあるポタージュ。色が美しい。そしてここにも
塩加減のメリハリが。こういうスープって淡白になりがちなのに、こちらのシェフはピリッとさせてくれるんだよねー。感動。
5・トルテッリ・・・耳の形をしたパスタ。今日も中にサプライズが隠れている。聞くのを忘れちゃったが、洋ナシが仕込んであったと思われ。
濃厚なソースを焼きたてのパンで拭い去る幸せ。
6・那須美味豚のソテー・・・これも定番。今回は格段にジューシー。そしてメリハリの効いた塩加減。そしてうるっときたのが付け合せのハーブ。
ルッコラの味なんだけど、お花がついていて、それがまたおいしい。
「これ、ナンですか?」一応、聞いてみる。
「ルッコラです。ほら、あそこにたくさん生えてるでしょ」
全面ガラス張りのお店からあえてきちんと手入れしていないハーブ畑を指差すご主人。
あたりは真っ暗だったけど、白い花が控えめに咲いているのが見えた。
7・デザート3品・・・カタナラ、ミモザのケーキ、ゼリー。ゼリーの柑橘の名前、2度聞いたのに失念・・・(加筆:美生柑 みしょうかん でした)
カタナラってこんなにしっかり固めていただくものなのね。びっくり。パティシエが専門のシェフ、あっぱれです。
8・キルシュのケーキ・・・わたしたちが持参したおみやげの『アーモンドチュイル』に感激してくれたご夫妻から、嬉しい8品目をご馳走になる。
「まかないで、食べてるんですよ」
そういうのが、一番おいしいものだ。食を愛し、食を愛するものたちにふるまうことを生業とする者にだけに与えられた特権。
嬉しいなぁ・・・おいしいなぁ・・・・ しめのコーヒーが終わってしまうと、なんと食後酒にコアントローが出てきた。
カクテルやお菓子作りでいただくことはあっても、ストレートで飲んだことはない。
こんなに、さっぱりしてるんだ。びっくり。
帰りはご主人が車で駅まで送ってくださる。
ちょっと心理的に距離が近づけたので、元もとのお仕事は何ですかと聞いてみる。
「建築設計なんですよ。店舗とかの。忙しい時はパリ日帰りとかしましたよ。そんな生活にも限界があるだろうなと思っていて、
それから都内のレストランを同時進行で始めましてね。3年前にここに移り住んだんです。」
なるほど・・・どうりで飲食店歴ウン十年のこなれた感じが全然しない、肩の力が抜けた接客ができるわけだ。
バリバリ働いていたんだろうな・・・都心からだと電車で90分。ステキな隠れ家にお客さんを招く生活。
憧れるなぁ・・・けど、お客さんで居続けることを享受することにしよう、しばらくは。
GWのごはん 2日目~ハンバーグ風邪が治りきってない相方を伴って、昼はなんとなく迷って迷って・・・
いつも食べるごはんと違って、食べ付けてるわけではないので、ジャッジができないため、
何が食べたいのかいまひとつ定まらず、でもどっか入ろうよって時にはわたしは各国料理に逃げる。
インド料理にしてみた。ナンのカレーを初めて食べた相方、ナンの大きさにびっくり。
お味は、まぁ、普通にインドカレーだった。お漬物がビミョウな味がした。
日本語が上手すぎるインド人(推定)のマダム、日本語上手すぎて若干インチキ臭く見えたのはわたしだけ??
夜は松坂牛専門店で買った入魂のひき肉で作ったハンバーグ。
相方とハンバーグを作るのは3回目。1回目はここでお肉を買って、ガーリック入りトマトペーストでソースを作ったから大成功だった。
2回目はいつものスーパーで買ったお肉で、Kゴメのトマトペースを使ったから、フツーだった。
今回はひき肉の違いを思い起こし、やはり専門店で買うことに。
松坂牛といってもひき肉だから安い。全部で300円ちょっと出るくらいだもんね。
たまねぎを炒め、パン粉を牛乳に浸し、ナツメグを用意する。
ここで相方リタイア。やはり風邪がよくなっていないみたい。わたしが先々週風邪をひいた時にもらった薬も効いてない。
大丈夫かしら。
「こねるのは、俺がやるぅ」
と言い張るので、ベッドまで材料を全部運んでこねてもらう。調味料を加え、生肉状態で味見する私をみて
「すごーい。それだけはできないなー」
プロは、ここで味見して、焼けた後の味をイメージするんです。お菓子作ってるときもそうでした。
なんとか起き上がってタネを完成させ、焼く段階になると、ふたたびダウン。辛そうだ。
強火のところに油をひいてタネをゆっくりと落す。焼き色がついたらひっくり返してしばらくしたら蓋をして中火にする。
ふっくらしてきて、楊枝を刺し、肉汁が透明だったら完成。
ハンバーグは無事焼けた。ここからが勝負。
フライパンのコゲをぬぐい、白ワインを注ぐ。アルコール臭を飛ばし、水を加え、
フラフラになりながらにんにくをおろしてくれたのを溶かしいれる。
煮詰まってきたらトマトペーストと塩・胡椒を加え、隠し味の醤油を入れ、味が調ったところでバターを溶かして完成。
ハンバーグは、ソースも命です。
そして、ここのひき肉は本当においしい。
やはりおいしいハンバーグには、役者を揃えないと。
付け合せには目玉焼きをロコモコ風に、そして、アボカドを厚切りにして一緒に食べた。
ソースをぬぐうためのパンを1スライス添えるのも忘れずに。
それにしても、相方の容態がひどい。ビールもあまり進んでいない。
病院に連れて行かなくちゃ。
ネットで近隣の休日も診てくれる病院を検索し、明日一番で診てくれるように交渉する。
「すごーい。お休みの日に開いている病院探したんだ!俺にはそんな発想はなかったな」
この人は、ニコニコしたままどんどん容態が悪くなっていき、苦しいようとか、痛いようとか言えなくなるまで
じっと耐えるんだろうな・・・病気や怪我は早めの処置と安静が一番の薬だと経験から知っている私にとって、
もどかしいことこの上ない。
明日の午後までに、治してもらわないと、困るんですよ!!
なぜなら・・・・明日のディナーは、あの、秘境のイタリアンを予約しちゃってるんですから!(治ってほしい理由はそれかい!?)
這ってでも、ついてきてね。あぶら汗流して苦しそうに眠る相方に、気を送った。
GWのごはん 初日~焼鳥5月1日、カレンダーどおり仕事に出た我々は、
久しぶりに”超”おいしい焼鳥やさんに行った。場所は山手線沿線、オヤジ天国なあの街の、
オヤジぃな場所。ヒントはここまで。
いつものように飛び込みで行って、40分ほど待ってやっと席に着く。
ヘルニアの発作が出ていて、痛くて座っていられなかったあの日以来のこのお店、
鶏が、本当においしい。ささみに始まり、レバー、かしら、ハツ・・・
品切れおこしているからと、裏メニューまで登場。軟骨が忘れなれない味。
鶏出汁のあっさりスープもすごい。どれだけ煮込んだんだろう。澄んでいておいしいのなんの・・・
しかしネギマが出てきた頃から、いつも元気な相方の様子がおかしなことに。
変な汗かいている。風邪か!?
信じられないことに食欲まで落ちてきていて、もう少しでお待ちかねの手羽先、ぼんじりっていうのに、
「ごめん、もう帰ろうよ」
大好きな焼鳥を途中でリタイアするなんて、かなりの重症。
翌日は絶対に外せない仕事があるって言ってたのに、大丈夫だろうか・・
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